2015.05.24 Sun

神保町古書店街に来た外国人が楽しめるアイデア

2015年4月22日(水)のテーマは、神田古書店連盟・会長(けやき書店・店主)佐古田さんからのお題、【 神保町古書店街に来た外国人が、楽しめるアイデア 】について、集まった約40名のメンバーで、Thinkingを実施!

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最初に佐古田さんから、神田古書店連盟の概要について、外国人のお客様が増えている現状と、更に外国人のお客様を増やす施策についてのお話をしていただき、その後には、訪日外国人向け旅行会社で、外国人向けの観光地図を担当する、株式会社トラベルスタンドジャパンのセバスチャンから、『外国人視点で地図を作成するポイント』について、貴重な意見を頂戴しました。

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神田古書店連盟・会長 佐古田さん
【 神田古書店連盟の概要 】
・神田古書店連盟は、全国古書連合会の東京組合に所属する。
・神田古書店連盟の加盟店は152店(非加入店舗は約20くらい)
・古書店街の強みとして、多種多様な専門店が多いため、客層がかぶらないため、うまく共存できる。

古書マップ2

【 神田古書店連盟として、外国人施策を考えている 】
・インターネットの普及により、日本人の客足は落ちているが、外国人のお客様は増えている。更に外国人客を増やす施策を検討中。
・その一環として、現在の古書店MAPを翻訳した英語版の作成を検討中。
・しかし、サクラホテルや庭のホテル等の訪日外国人ビジネス企業とのヒアリングを通して、現在の内容を 英語版にするだけの地図ではなく、外国人が興味を持つ内容にアレンジの必要性を感じている。
・現時点で具体的なアイデアはなし。アイデアを求めて、『神保町古書店街に来た外国人が、楽しめるアイデア』を「TOKYO LOCAL THINKING」の議題に。

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株式会社トラベルスタンドジャパン セバスチャン
【 外国人向けの地図で、大事な目的は大きくわけて、2つ 】
①自分の現在地を知るための役割:古書店MAPは、対象範囲が狭いため、詳しく作成しなくても、位置の把握は問題なくできるため、現状のままで問題なし。
②面白い場所を見つける、観光マップとしての役割:外国人と日本人の好みが違うという事を知った上で、下記3つの事を考える。
A 既存の日本人向けのリスト作成は、意味がない。
B 入店しても、英語メニューなどの表記がないと外国人は困る。
C 英語を話せるスタッフが必要である。
仮に外国人客が来店しても、小さなお店が多い神保町エリアでは、コミュニケーションの問題から接客に時間がかかり、他のお客様が入店できないため、利益を損なう可能性がありえる。

セバスチャン地図

【 何の目的で地図つくるか? 】
地図を作る事で、お金が生まれるビジネスとしては、喫茶店や飲食店、ホテルなどが考えられるが、日本語の古書店に人の流れを催し、お金を生むのは難しい。
古書店というより、書店でも、絵葉書や、ブックハウス神保町のような絵本販売の本屋であれば可能性はある。また外国人の専門家は、日本語の読み書きができるため、日本語の地図でも問題がないので、外国語での古書店MAPでのニーズは低い。
古書店紹介のみでは、外国人に興味は持たす事は厳しいため、外国人が好む店の紹介や外国人が好きそうなイベントの体験などまで設計する。正直、古書店の価値は外国人にわからない。

【 外国人が選ぶ本屋の特徴 〜ブックハウス神保町の例〜 】
ブックハウス神保町は外国人客に人気。靖国神社から神保町方面に歩く際、面白い入口があるため、外国人の目に留まりやすい。また日本語を学びに来日した短期留学生には、子供向けのやさしい日本語を扱う場という認知もあり、日本語の勉強に最適な本屋として、よく外国人客が訪れる。

【 外国人向け地図の効果的な置き場の例 】
米軍の基地にいる軍人達の休日の際、どこに遊びに行けばいいか情報不足でわからないため、基地に外国向けの地図を設置するのは効果的ではないだろうか?

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ここからは、各チーム毎に議論、意見発表をまとめたものを記載します。

 

福川さん

Cチーム
【 外国人Welcomeの街に! 】
・お店の時間が外国人旅行客には微妙(朝が遅く、夜は早い。)
・古書店街すべてが免税店の登録をしたら、外国人は喜ぶ。
・日本を体験してもらう機会の創出(書道や俳句のコンテスト、昔話を外国語で聞かせる場を作る神保町のゆるキャラを作る)。

【 佐古田さんのコメント 】
・ゆるキャラは古書店連盟としても作りたい。
・日本を体験するコンテンツも検討したい。

 

岡田さん

Bチーム
【 神保町のマイナス(ユニーク)とされるところをPRする 】
・この街の良さを英語に翻訳したところで、外国人には響くとは思えない。
・古書店街に来たいからではなく、世界最大の古書店街であるから、訪日外国人が来る。
・古書店を訪れると、500年前の本がある、この場所でしか見れない特殊な本の並べ方があるなど、非言語のコミュニケーション的な新しい切り口のPRを考え、それを地図に落としこむ方法が外国人客に響くのではないか?。また各国の言語を話せる店員がいる店は、リラックスできる場所として紹介。
・よりディープな情報は、webのMapや、データベースを作り、そこで公開する。

【 佐古田さんのコメント 】
・マイナス(ユニーク)なポイント = 新しい切り口で古書店の魅力を伝える事は非常に参考になった。

 

内山さん

Dチーム
【 まずは欧米人にターゲットを絞る 】
・欧米人にターゲットを絞る、言語も英語のみ。
・東大、外語大、学習院大学など、数多くの大学が神保町、錦町で生まれているため、日本で一番アカデミックなエリアである事を、外国人にPR。
・訪れた外国人が、古書を購入する可能性は低いが、観光地として訪れるようになる可能性はあり得る。その時に、お金を落とすコンテンツは飲食と想定した場合、日本式カレーと麺類を中心に、この街の魅力をアピール。
・ご当地怪獣、book怪獣などを作っての盛り上げも検討。

【 佐古田さんのコメント 】
・Book怪獣には大変興味がある。

 

井上さん

Eチーム
【 ビジュアルのわかりやすさ 】
・外国人が受けとるビジュアルのわかりやすさを大事、PRをする事。
・はじめて来た方には、日本人でも、この街を楽しむツールとしては、古書店Mapは使いづらいため、もっと多様なコンテンツをビジュアルを駆使しながら、地図に盛り込む。
・秋葉原や皇居から人が流れてこないので、もっと明確でわかりやすいPRを打ち出す事で、流れをつくることが大事。

【 佐古田さんのコメント 】
・神保町に初めて来た人にとっては、古書店マップが見づらい事は納得している。
・明治大学が東京国際マンガ図書館の設計予定しており、これができると、秋葉原の客層がこちらに流れてくる可能性がある。
・神保町は江戸時代からの道が残っているので、歴史の掘り起こして、コンテンツとして紹介する事はPRに繋がるのでは。

 

ジョニー

Aチーム
【 各店舗のポスターをつくる事で、目に見えるビジュアルでPRする 】
・点で見た時に、古書店は専門的なため、敷居が高く入りづらい。しかし、俯瞰してみると、ジャンルが多様なため博物館的要素、昔からの店も多いため、時代の流れが見える、テーマパーク要素の価値がある。
・各店舗がプッシュする本なども含めて、各店頭にポスターを設置する事で、外からでもビジュアルとして楽しめるし、どのような店かわかりやすい。またポスターを変えるだけで違う表現もできる。
・別アイデアとして、同時代の各国の発行した本の比較ができる仕組みは面白いのでは?

【 佐古田さんのコメント 】
・古本祭りがテーマパークの要素と考えている。
・同時代の各国の発行した本の比較は面白い。

 

赤木さん

Fチーム
【 マクロとミクロの視点からの4つの提案 】
■マクロ視点
①日本に初めてきた外国人は神保町には、まず行かない: 数ある観光地の中から、神保町に行く理由がない。周りには行くべき観光地がある。秋葉原と靖国神社、電車を利用すると神保町は通らいので、自転車ちよくるを活用。自転車で神保町を楽しむ。
②外国人は屋外の飲食が大好き: 外国人が楽しめるまちづくりに向けて、行政の活躍に期待。

■ミクロ視点
①日本語の文字を活用した商品開発: ステッカー、グリーティングカードの商品化して販売。
②外国人向けコーヒーの店舗をPR: 日本人が美味しいと感じるのは、深煎りのコーヒー。外国人の好みは浅煎りのコーヒー。純喫茶の雰囲気は良いが、外国人の舌には合わないので、そこの改善

【 佐古田さんのコメント 】
マクロ視点は、行政の頑張りが大事のため、古書店連盟としては難しい。ミクロ視点について、日本語の文字をデザインとして活用するは、庭のホテルなどの意見交換会なども含めて、面白いと実感している。

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まとめ
通常は古書店連盟のメンバーで話し合うテーマを、多種多様なメンバーで話し合いをした事で、今までとは違う気づきやアイデアを得る事ができた事に手応えを感じたと、佐古田さん。

いきなり、外国人視点の地図を作る事は難しいが、2020年を見据えて、何度か地図のβ版を作成し、引き続き、この会でも共有するとお話いただき、恒例の懇親会に移りました。

少しづつ、「TOKYO LOCAL THINKING」の方向性も見えてきた会となり、次回の6月2日は、神田スポーツ店連絡協議会の会長でもあり、スポーツショップ V3 カドヤの角谷さんを迎えて、「神田スポーツ店街」について、考えます!

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