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No.207

だてあずみ。さん

ボードゲームカフェ「アソビCafe」 オーナー
ボードゲームは、楽しめるコミュニケーションツール

友だちと一緒にいるのに輪に入れず、孤独感を味わった経験をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。今回インタビューをさせていただいた、アソビCafeのオーナー・だてあずみ。さんもその一人で、大人数の中で人と話すことに苦手意識を持っていたと話します。しかし、ボードゲームで遊ぶときには、そんな苦手意識も忘れ、楽しく遊べたという体験が忘れられないそうです。「おばあちゃんになっても、ボードゲームで楽しく遊びたい」という想いから、現在はボードゲームを楽しめるカフェを経営されています。

役者を志し、20代の多くを舞台役者として過ごされた だて さんは、 ふとしたきっかけでリアル脱出ゲームを製作している株式会社SCRAPにアイドルとして所属し、活動するようになります。そのアイドル活動をする一方で、元々好きだったボードゲームをみんなで楽しむイベント「ゆるーく楽しむ夜のボードゲーム会@道玄坂ヒミツキチラボ」を始めたところ、初回からチケットがすぐに売り切れるほどの大人気イベントに。そこから他のスペースなどを借りてイベントを増やし、最終的には毎週ボードゲームイベントを開催することになったそうです。そうやって仕事の傍らでイベントをやる中で、今後の人生と照らし合わせて深く内省する機会があったとか。

「一生かけて楽しくやれることを仕事にしたいと思っていたんです。ボードゲームを遊ぶことはもちろんですが、ボードゲームをしている人を見ているのも、ボードゲームで遊ぶ人サポートすることも、ボードゲームのルールを説明することも、全部が全部がたのしくて。これを仕事にすればいいんだ!と思いました。天職なんじゃないかと(笑)これまでずっとイベント会場までボードゲームを自分で運んでいたんですが、もういっそボードゲームで遊べるカフェを作ればいいんじゃないかと思いました。お客様もイベントみたいに予定をあわせなくても遊びたいときに遊べるし、ボードゲームも運ばなくていいから傷まないし、身体にも優しい!と(笑)自分本意の理由でしたが、誰でもボードゲームを楽しめるカフェを作ろうと決心したんです。」

半年以上かけて都内中の物件探しをした後、最終的に秋葉原か神保町に絞って探していく方針に変えます。自分が駅を降りたときに「この街いいなあ、好きだなあ」と思える場所が良いと考え、以前からよく通っていたそのふたつの街が思いついたそうです。そして見つけたのが、いまの物件。当初思い描いていた場所よりも広く、予算の倍以上でしたが、思い切って入居を決めたんだとか。

「あー私はここでボードゲームフェをやるんだな。見た瞬間、そう思いました。こういう言葉を使うと陳腐になりますが、運命だと感じました 。」

オープンに際し、インターネット上で支援を募るクラウドファンディングを利用し、ものの5分で目標額の50万円を達成。結果的に、271名からの240万円もの資金を集め、全席ソファーの導入、座敷席の導入、客席スペースの拡充などを行いオープンを迎えることができました。

カフェを運営する源泉にあるのは、ボードゲームをもっと幅広い層の人たちに楽しんでほしいという、だてさんの強い想い。将来は、教育関係にもボードゲームを通して携わっていきたいそうです。

「ボードゲームって、大人数が苦手で人の輪に入れなかったり、みんなが楽しそうにしているけどうまく馴染めなかったりする人でも、一緒に楽しめるツールだと思います。ひとつのルールに則って目標にみんなで向かうというところが学校教育と相性がいいと思っています。まだまだ「おもちゃでしょ?」と思われがちですが、そんなことはないんだぞ、と。そこを打開できるように、もっと幅広い層に知ってもらいたいんです。」

強い想いを持って、自分の信じる道に進んでいく彼女の話を聞いていると、世のため人のために活躍するスーパーウーマンのような力強さを感じます。

「そんなことはなくて、結構自分本意だったりしますよ。小さい頃、みんなの輪にうまくはいれなくて、それは自分がダメなやつだからだってずっと思い込んでいたんですが、今はそんなことなかったんじゃないかなと思っていて。周りが苦手なことを補ってあげたり、適切な環境を提供してあげたり、居心地よくいられるように配慮してあげたりってことをすれば今より楽しい世の中になるんだなあって思うようになったんです。それは子供だけはなくて、大人になってからもそうだなと思っていて。アソビCafeでは「誰でも遊べるボードゲームカフェ」を掲げているのですが、言葉の通りどんな人でも心地よく居られるように、というところをとても大切にしています。夢は一生遊んで暮らすことなので、おばあちゃんになったときにも周りの人がボードゲームで遊んでくれるように、もっともっと幅広い人たちにボードゲームが根付いている環境を作っていきたいです。」

ライター:EDITORYスタッフ 磯部 俊哉(神田外語大学 外国語学部 国際コミュニケーション学科 3年)

DATA
ボードゲームカフェ「アソビCafe」

ボードゲームカフェ「アソビCafe」

ボードゲームカフェ「アソビCafe」 世界中のボードゲームを遊べるカフェバー。美味しい食事や飲み物を片手に、ゲームやコミュニケーションを楽しむことが出来る。「アソビCafe」で特に重視しているのは「ひとりで来ても安心」であること。スタッフによるお客様同士のテーブルセッティングや、ゲームのご紹介、初めて遊ぶ方や初心者さんのサポートなどを行なうことで快適な「誰でも遊べるゲームカフェ」がモットー。平日17:00~24:00(L.O.23:00) 土日祝12:00~22:00(L.O.21:30) 定休日:火曜日

〒101-0051 東京都千代田区神田神保町1-32-42 堀井ビル1F
TEL : 03-5577-4217
URL : http://asobicafe.com/

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