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No.84

繁田 千恵さん

NPO CESC 理事長
神保町は学生が集う街。
心理学やカウンセリングを通して
人間として成長できる場でありたい

2015年1月に神保町に移ってきたばかりの「NPO CESC(特定非営利法人 カウンセリング教育サポートセンター)」は、カウンセラーを育成する「東京カウンセリング・スクール」を運営するNPOです。その歴史は古く、2012年に設立50周年を迎え、多くの卒業生が全国各地でカウンセラーとして活動しています。

理事長をつとめる繁田さんにとって神保町は、まだ本が娯楽の大半を占めていた時代に古書店を巡り、文学に親しんだ、とてもなじみのある場所であり、“深呼吸できる落ち着く街”と表現します。2008年に一度理事長をリタイヤしましたが、CESCがここに引っ越すにあたって、再び理事長を引き受けることにしました。

ファッションビルが建ち並ぶ南青山から、学生の街・神保町へ。50年もの歴史を重ねた街と別れた背景には、大学院の臨床心理士養成や、資格取得が短期間で容易にできるような育成機関の乱立など、時代や、心理学を取りまく環境の変化があったそうです。そんな中、即席ではない地道な体験学習を伝えたいと神保町や本郷など学生が多く集まる場所への引っ越しを考えていました。自らも「交流分析」が専門の臨床心理士である繁田さんは、自身の著書が縁で、その出版元である風間書房さんがオーナーをつとめるこのビルに移ることになりました。

「カウンセラーは人の心の奥にまで触れる職業。まず自分自身を知り、また他者との違いを受け入れていくことが第一歩です。それには時間をかけた継続的な体験学習が必要です。CESCはスクールという名前がついているけれども、そこで学ぶ人が心理学やカウンセリングを通して人間として成長できる場でありたい」と語ります。

今後は教室をサロンのようにくつろげる場にして、この街の人にカウンセリングをもっと気軽に体験できるようにしたいと話す繁田さん。
「学生の街、本の街、そして男性が多い街で、若い男性にもっと人間関係にスキルフルであってほしいと思ってます。CESCでは、若い学生さんやビジネスマン、ウーマンの方々に、落ち着いて自己と向き合える安心してくつろげるスペースを提供したいと考えて、いろいろプランを練っています」

ライター:EDITORYインターン 水谷冬紀
(成蹊大学4年 法学部政治学科)

 

DATA
NPO CESC

NPO CESC

1962年に設立された「東京カウンセリング・スクール(TCS)」を運営するNPO。真の専門家を育てるためのカウンセリング教育に取り組んでいる。CESCで学んだ生徒は数千人に及び、カウンセリンの専門家として各地で活躍する。 カウンセリング教育だけでなく、臨床・研究、コミュニティー・社会貢献、公益活動、セミーナーなど、幅広く活動している。

〒101-0051 東京都千代田区神田神保町1-34 風間ビル3F
TEL : 03-3233-3363
URL : http://www.npo-cesc.or.jp/

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