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No.214

田口 空一郎さん

株式会社シーエイチシー 代表取締役
ヘルスケア領域で幅広い活躍を

メディカル・ヘルスケア領域を核に、NPO・ビジネス・政策立案という3本柱で精力的に活動されているのは、田口空一郎さん。日本が直面する課題であるヘルスケアの分野において豊富なネットワークと知見を持ち、未来の日本を作っていくために邁進されている方です。

「色々やっているんですよ。政治・行政や各分野のステークホルダーと連携した医療政策の立案・提言に携わったり、NPOの立場で患者・市民側に立って、どうやったら医療(者)とうまく付き合えるかを伝える啓発活動をしたり、病院向けの経営コンサルティングや各種サービスの開発・提供をしたり、それから医療法人や医療職能団体の外部理事や評議員として組織マネジメントや政策提言のサポートをしたり。まとめると『NPO』『ビジネス』『政策立案』の3つの柱ですね。加えて、医療は自分の人生にも関わることなので、『個人』を足して4本柱で活動しています。それぞれ異なる領域に見えますが、全てが相互作用してつながっているのです」

田口さんが医療と関わりはじめたきっかけは大きく2つ。少年時代にお母様ががんを患い、長い闘病生活をすぐそばで見守っていたこと、二十代半ばでお父様もがんを発症し、三十代前半で早くもご両親を看取っています。また、母方の従兄が若くして活躍する新進気鋭のドクターであったことも大きく影響しているとのこと。従兄さんからは、お母様のセカンドオピニオンを書いてもらい、専門的な助言などももらったそうです。

続いて、神田エリアとの結びつきについて伺うと「話し始めたら長いよ」と笑顔を見せながら、語っていただきました。

「10代からこの街に来ていました。フランスの文学や映画、思想・哲学が好きだったので、マロニエ通り沿いのアテネ・フランセに通ってフランス語を、また、文化学院では文学や芝居などのアートを学んでいたんです。古本屋街なので、思想とか語学とかをやるには最適の場所でしたね。文化学院では山田洋次さんとか谷川俊太郎さんといった一流の芸術家たちとも交流することができました。今、仕事でよく訪れる東京都医師会館は文化学院の隣にあるし、両親も学生時代によくここら辺にデートで訪れていたみたいで、私にとっては思い出が染み付いた街なんです」

学生時代から現在に至るまで、何らかの形でこの街との関わりが絶えない田口さんは、今この街で仕事ができて本当に幸せだと話してくださいました。

最後に、これからやりたいことについてお話しいただきました。

「いっぱいありますけど、都市部で高齢者がさらに増えていく今後は、ヘルスケアを意識した街づくりをしていきたいですね。病院はあくまでもバックアップ機能で、入院する必要はないけど生活を支える必要がある人たちをどのように支えていくかがこれからの課題になります。また、働くひとが減っていく現状があるので、テクノロジーも用いて、総合的にヘルスケアに親和的な街づくりをしていき、次世代にも優しい社会をつくっていかなければなりません。もしこの課題を上手く解決できれば、日本の高齢社会モデルは世界から注目されているので、同じ問題が発生していく中国をはじめアジア諸国や、世界にヘルスケア産業の知見を輸出していくことができます。そういった観点から、高齢者も若い人も貧しい人も、安心して生活が送れる街づくり、社会づくりに貢献したいですね」

 

ライター:神田外語大学 国際コミュニケーション学科4年 磯部俊哉

インタビュー:EDITORY スタッフ 横尾有紀

DATA
株式会社シーエイチシー

株式会社シーエイチシー

経営コンサルティングから情報システムの導入支援、教育研修・職位職能別交流会の開催、医療器材や消耗品・什器等の共同購入、施設管理業務(営繕、清掃、電話交換、総合受付)の受託、広報物(Web、印刷物)の制作、保険代理店業務まで、医療機関向けのサービスを幅広く提供している、今期で30期目の会社です。現在、都内を中心に20の会員病院(クライアント)を抱えています。

〒101-0064 東京都千代田区猿楽町2-7-5 NKビル3F
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