2016-01-13 14.34.10
No.182

諏訪 雅也さん

悠久堂書店 4代目
店を継ぐことは、使命だと感じていました

大正4年から神保町に店を構える悠久堂書店。
「美術」と「料理」、「山」に関する本を主に取り扱っているといいます。創業時はあらゆるジャンルを扱っていましたが、2代目の店主が「山」の本を集め、3代目が「料理」、そして4代目にあたる諏訪さんが「美術」に関する本を集め始め、今の書棚となっています。どうして4代目として家業を継ぐことにしたのでしょうか。

「使命だと思っていましたね。ずっと親の背中を見て育ってきましたし、3代続いたものを終わりにしてしまいたくないなあと。生まれた時から身近にあった環境だったので、受け入れていました。」

美術に関する本を取り扱い始めたのは、丁度諏訪さんが4代目として継いだ時期に、美術の展覧会が盛り上がっていたました。そのため、分野は偏らず、絵画・彫刻・書道など、美術全般を取り扱うようになりました。すると、あらゆるジャンルの中から、お客さんが探すジャンルが絞られてくるので、今どのような美術に人気があるかがわかるようになってきたと話します。

「『お客様はどのような本を好きなのか』ということを調べていくうちに、私自身も美術を好きになりました。本を仕入れるときには、『こういうお客様が買ってくれるんじゃないか』と想像して仕入れるんです。それを買ってくれて喜んでくれることが、仕事をしていて1番幸せに感じる瞬間ですね。」

この街で育った諏訪さんに、神田エリアの好きなところを伺いました。
「人が好きです。東京のど真ん中で、これだけコミュニティがしっかりしているところはないんじゃないでしょうか。外から入ってくる人にも優しいし、中に入っている人も守ってくれる、人の温かみに触れられる街ですね。」

そしてこの街との関わり方について、街を元気にするための想いも最後にお話してくれました。
「店として、もうちょっと掘り下げていきたいと思っています。例えば、美術だとしたら本に載っている現物を取り扱えたらなあと。そして、街が元気でいるためには、我々の商売が元気じゃないといけないので、街全体に元気を与えられるような、厚みのある商売をしていけたらと思っています。」

ライター:神⽥外語大学国際コミュニケーション3年 / アセナビ編集長 磯部 俊哉

DATA
悠久堂書店

悠久堂書店

2015年、創業から100年を迎えた老舗古本屋。主に美術展のカタログや料理本、動植物・山岳に関する本を取り扱う。営業時間は、平日・土は10:15~18:45 。祭日は10:45~18:15。定休日は日曜日・年末年始。FAX 03-3291-0920

〒101-0051 東京都千代田区神田神保町1−3−2
TEL : 03-3291-0773
URL :  http://yukyudou.com/

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