これ
No.155

遠野 未来さん

遠野未来建築設計事務所 土とこどもの建築家
街と共に新陳代謝をしながら、土の建築を広めていきたい

1995年に設立された遠野未来建築設計事務所は「土の家によりこどもたちに残す美しい地球と文化をつくる」のミッションを掲げ、土とこどもの建築・環境の設計・監理、コンサルタントを手がけて今年で20年目を迎えました。

設立者である遠野さんは、物心付いた時からものづくりが好きで建築を志し、早稲田大学、大学院で6年間建築を学んだのち設計事務所で4年間勤めるものの、以前より抱いていた自分の手で自分の納得できるものを作り出したいという思いが募り、独立を決意しました。

“土”という特異な素材を用い自由な曲線美を追求しながら、なおかつ土が生む心地よさを最大限建築に表現しようと試みる、建築家としては異色な道の選択にこれまで困難も多々ある中で、竣工して誰かにとっての生活の一部となる度に、土ならば自分の理想をカタチに出来ると再確信するのだといいます。

そして、これまでこの街に住み、仕事をしながら築いた“歩いていれば誰かに会う”まるで村社会のような互い信頼して暮らしていけるこの街の関係性に、働く安心感と温かさを感じてきたそうです。
いつかは都会の中で土を感じれる場を作りたいという遠野さんは、この街が変わりゆくもの変わらないものを自分達の尺度に合わせて守り抜いているように、時代に合わせた空間や場のあり方を見抜いていく必要性を感じているのだといいます。

「東京の街中にこそ土の建築を残すべきだと思うのです。省エネや調湿などに有効な現代の素材、生活の身近に土を感じてもらう建築としての機能のみならず、これ以上環境負荷のあるものを使い続けて良いのだろうかという、社会に向けた問いかけをしていきたいです」

ライター:EDITORYインターン 丸山飛鳥
(共立女子大学4年 建築・デザイン学科)

DATA
遠野未来建築設計事務所

遠野未来建築設計事務所

1995年設立。 1999年に東京都千代田区神田に土壁の家「神田SU」を自力で建設、以降全国、海外をフィールドに「土とこども」の家や空間づくりを行う。講師やワークショップ、展示会の開催をするなど教育者の立場も担う。 これまで手がけた建築の受賞、書籍での掲載は数多く、国内外からの評価は高い。 2015年5月からは東京近郊の土の家づくりを行う建築家と連携し、「土の家」に触れてもらうセミナー・見学会・ワークショップを毎月予定している。

〒101-0047 東京都千代田区内神田1-14-10大丸会館3F
TEL : 03-3294-0319
URL : http://www.tonomirai.com

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