これ
No.184

荒井 操さん

農文協・農業書センター店長
都会で暮らす人と農家の関係を作ってほしい

日本で唯一、農業を専門に取り扱う本屋として、農文協(一般社団法人農山漁村文化協会)が運営しており、農文協で作った本や、他の出版社が出している農業関係の本、また一般には売っていない農業本も置いています。
2年前に、元々店舗のあった大手町から神保町へ移転。今回は、農業書センター長の荒井さんにお話しをうかがいました。
「大手町にあったビルの契約更新のタイミングで、もっと広く、一般の人にも農業の本を知らせていきたい。そう思って2年前、大手町から近く、本の街でもある神保町に越してきました。」

ー 荒井さん自身は、もともと農文協で雑誌の営業を担当していた
「『現代農業』という雑誌の営業で、東海や中国・四国地方にある農家をオートバイで一軒一軒訪ねて周っていました。雑誌を買ってもらうのと同時に、農家の技術や暮らしのことを聞いて、それを雑誌に載せて売るという仕事を長年続けていて。農文協の本作りは、机の上で書くだけではなく、現場で見聞きしたことを編集して届けていくことが大切です。」

ー 大手町から神田エリアに店を構えて良かったこと
「やはり本好きのお客さんが多いですよね。看板を見て入ってきてくれる人もいます。あと、レファレンス的な問い合わせが多くなりました。例えば、『飼料米を作りたいのだけど、いい本ありませんか?』など、お客さんの要望に応えられる本を提案しています。まるで、コンシェルジュのようにね。」

ー 都会の真ん中で、農業分野を扱う意味について
「都会の人は、土からは遠いところで暮らしています。だから私たちは、都会で暮らしている人と農家の関係を結ぶことが大切だと思うのです。例えば、お米は秋田の農家から買うとか、野菜は直売所で買うとか。そのために、本の著者をお呼びして講演会を開いたり、農産加工のカリスマの方の農産物を販売したり、また農業書センターでのベランダでミツバチを飼ってみたりしています。」 本と、本の先にある“なまもの”を見せて、本屋にいながら農業を意識できる体験が味わえます。

ー 神田エリアについて思うこと
「もっと本屋同士がうまくタイアップできたらいいと思っています。例えば、三省堂さんに行って『こういった本は農業センターにありますよ』と案内をしてくれたり、逆に私自身が他のお店を案内したり。まだ来て2年なので、どこにどの専門の本屋があるか把握できていないので、そういった案内をし合えるようにできたらと思いますね。」

ライター:EDITORY アルバイト 磯部 俊哉(神⽥外語大学国際コミュニケーション3年)

DATA
農文協・農業書センター

農文協・農業書センター

一般社団法人農山漁村文化協会が運営している、日本で唯一の農業専門の書店。店舗に来られないお客様に向けて全国どこでも本の通信販売を行なっている。 営業時間は、平日10:00~19:00 。土曜日は11:00~17:00。定休日は祝日・日曜日。

〒101-0051 東京都千代田区神田神保町2-15-2 第1冨士ビル3F
TEL : 03-6261-4760
URL : http://www.ruralnet.or.jp/avcenter/

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