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No.166

角田 光正さん

株式会社真映社 常務取締役
本を通じて人のつながりが強い神保町の街だからこそ続けられた。

2015年7月10日から3日間、活版印刷の様々なお店が集まったイベント「活版TOKYO」神保町三井ビルディングのエントランスと書泉グランデの6階で開催されました。

「活版」印刷とは、活字を組んでの印刷という意味から、金属や樹脂の凸版を使っての印刷にまで広がっています。海外ではレタープレスという呼び方もされます。一枚一枚刷っていく印刷方法で、速さを求められる今、時間をかけて紙を刷っていく活版印刷の魅力を改めて知ることができる事のお客様の反応は良く、イベントは大盛況に終わりました。
このイベントの仕掛けた中心人物のひとりが、株式会社真映社の常務取締役・角田さんです。

「手間のかかる活版印刷で作ったものは、自分との距離が近く感じられるからこそ、この仕事が好きで、だから続けられた、それが一番だと思うけどね。父がこの会社を創業して50年以上になるけど、今が一番おもしろいよ。」

本の街、神保町にあった印刷会社の多くは、時代に合わせて印刷方法を移行していきました。その一方で、真映社は凸版を使う印刷を創業当時から現在まで続けています。

「活版で刷るのはとても手間のかかる作業。今はネットを通じて無制限に人とつながれる時代だけど、実際にその場で出会う人たちに活版で作った名刺を交換して親しくなるという行為も見直されていると思うんだよね。パソコンでホームページも作れるし、活字を組んで名刺も作れる、アナログもデジタルもできる「バイリンガル」の若い人たちが増えている。」

仕事の傍らで町内会の運営にも積極的に参加されている角田さん。生まれ育った神保町の街を歩くだけで落ち着くと言います。

「大学があって執筆者がいる。出版社があった編集者がいる。印刷、製版、製本、製函、箔押、それぞれの会社に職人たちがいて、その人のつながりで本ができてきたわけですよ。それに代わる何かを見つけようとEDITORY(エディトリー)さんたちも活動してんじゃないの。「書物」にこだわらず、でもそれを忘れずに文化を発信し続ける街であってほしいと思います。でこそつながれるわけだし」

ライター:EDITORYインターン 中家穂乃実
(青山学院大学4年 国際政治学科)

DATA
株式会社真映社

株式会社真映社

創業昭和34年。世界でも極めて製造が少ない活版印刷機を用いて、印刷、凸版、またインクの販売などを行う。企業だけではなく、個人からの仕事も取り扱っている。

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