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No.122

泉 基さん

和菓子司・萬祝処 庄之助 代表者代行
昔と違い下町風情がなくなってしまった神田。
時代が変わっても、
変えてはいけないものがある

庄之助最中で有名な和菓子司・萬祝処 庄之助は、神田で約70年の歴史がある和菓子製造小売業のお店です。神田駅北口店、創業の場所である神田須田町店、そして清澄白河駅にある深川白河店の3店舗で営業しています。

もとは戦後、昭和20年頃、泉屋という名前でバラ煎餅やあられなどを売っていました。昭和34年、行事をしていた祖父の22代木村庄之助が引退したのをきっかけに、22代庄之助最中という名前の最中を箱詰めで売りはじめ、その時にお店の名前も庄之助と改名しました。

大学を卒業するまでずっと神田に生まれ育ったという、代表者代行の泉さん。当時は下町風情があった神田も今ではビルばかりになり、さびしいといいます。
「昔はみんな平屋や1階に住んで、水まきしながら世間話をしていました。ですが今では土地持ちの人はビルを建て、最上階に住んでいます。そうすると土地への愛着が薄くなり、人情は薄くなってしまいますね」

時代が変わると共に、それについていく責務があると泉さんはいいます。庄之助で出している極上お赤飯・萬祝(まいわい)も、もとは箱に詰めてあったものを食べやすくするために、おにぎりの形へと変化しました。ですが、変わりゆく時代の中でも、変わってはいけないものがあるといいます。

「和菓子は変化してはいけないもの。最中を売っていたのに、いきなり明日からケーキを売るということはできません。時代の変化についていきながらも、守るべきものは守る。そしてこれから何年もつづけてやっていきたいですね」

ライター:千絵ノムラ

DATA
和菓子司・萬祝処 庄之助 神田駅北口店

和菓子司・萬祝処 庄之助 神田駅北口店

庄之助最中をはじめとする和菓子や生菓子、どら焼き、お赤飯を販売する和菓子屋。約70年の歴史があり、萬祝のお赤飯は、皇室に納品したこともある。神田駅北口店、神田須田町店、深川白河店の3店舗あり、。営業時間は9:30~19:00、土曜は18:00まで。休業日は日曜・祝祭日。

〒101-0045 東京都千代田区神田鍛冶町3-7 藪下ビル
TEL : 03-3252-5075
URL : http://www.syounosuke.net/

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