DSC_0005
No.180

佐藤 龍さん

かげろう⽂庫 店主
ネットの時代だからこそ、店舗でお客さんとのコミュニケーションを楽しみたい

2002年創業のかげろう⽂庫。主に挿絵の入った本を集めている古書店です。この古書店を経営するのは、佐藤龍さん。

⼤学では国⽂学を研究し、アルバイトで古文書等を専門とする古書店で勤務。そのまま就職を果たし、10年ほど働いたあと、現在のかげろう文庫を創業しました。
「この神⽥エリアを選んだ理由は⼤きく3つあります。1つ目は、古本にとっての市場である東京古書会館があること、2つ目はコストの問題。そして3つ目は場所の雰囲気です。駅から歩いて近いほうがいいし、かつ静かな場所を希望していました。この辺りも、⼤きな靖国道路を⼀本⼩道に⼊ると、閑静な道があります。この雰囲気に惹かれ、神田の街を選びました。」

「本の購入は、どんどんインターネットに移行しています。そんな時代にせっかく店舗を持っているのだからこそ、お客さまとのコミュニケーションが取れる場所としての機能を持つことが一番大事。古書店の形態も、インターネット販売が増えていますが、あくまでも私は直接話すことが好き。 本を欲しいけれど、うろ覚えで来店される⽅もいらっしゃるので、そういった⽅々とコミュニケーションを取りながら本探しをお手伝いするのは楽しいですよ。」

これからの展望を伺うと「もっと⽇本の方に買ってほしい」と応えます。というのも、開業してから売り先の多くが海外であることが多く、古書という⽂化を無くしたくないから。「日本⽂化の傾向として、無くなって海外へ流出してからその良さが評価されるものが多いですよね。浮世絵はまさにその好例です。だから、このまま古書が海外では評価されるけれど国内からは⽂化として無くなってほしくありません。だから、⽇本の⼈たちに古書という一種の⽂化
をキャッチアップしてほしいのです。」

さいごに神⽥の街に思うことを話してくれました。
「両親はこの街で出会っていますし、私⾃⾝も学⽣時代からこの街でアルバイトをしたり、今ではお店を出したりしていて、 偶然とご縁が重なり、とても愛着を感じています。この街のいいところは、100年以上続く古本屋や、それに付随するスポーツショップなどの⼀種の⽂化圏が残りつつ、良い⽅向に変わっている点。私は、この街に関わって20年以上経ちますが、食べ物やアクティビティも増えて、どんどんより良くなっているのです。」

ライター:神⽥外語大学国際コミュニケーション3年 / アセナビ編集長 磯部 俊哉

DATA
かげろう⽂庫

かげろう⽂庫

美術・デザイン・写真集・和洋の古い挿画本の古書店。洋書や絵本も含め、⽬で見て楽しめる古書を幅広く取り扱っている。店頭のみならず、ウェブサイトにても在庫の一部が⾒ることができる。また随時買取もしています。営業時間は、11:00~20:00。⼟・祭日は19:00 まで。定休⽇は⽇曜日。

〒101-0052 東京都千代田区神田⼩川町3-26-3 坂本ビル1F
TEL : 03-3291-5001
URL : http://www.kageroubunko.com/

閉じる