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No.216

日賀野 俊雄さん

ビストロ マチュリスタ オーナー
“そこにしかないお店”であり続けたい

靖国通りを一本入った路地裏に、ほのかな明かりに照らされて佇んでいる『ビストロ マチュリスタ』。2016年9月にオープンしたワインとラム肉がメインのビストロです。厳選した食材やワインで構成されたこだわりのメニューと、重厚ながら落ち着きのある雰囲気が瞬く間に話題となり、平日でも満席になるほどの人気ぶり。

オーナーの日賀野さんは社会人になって間も無く飲食の世界に飛び込み、以来、飲食一筋。若干24歳で独立し、新宿に念願のバーをオープンさせました。
いい素材、美味しい料理・お酒を提供したいという強い思いから、バーを業態変更して、スペインバルの店舗展開を手がけていったそうです。
次第に店舗数が増え、従業員80名ほどの会社にまで成長していきました。
都内の一等地にある古民家を改装した店舗なども手掛け、来客数は増えていきましたが、一方で事業拡大したが故の苦悩があったと言います。複数の店舗を抱える中でメニューの画一化を避けられず、提供したい食材が使えない、旬のメニューを提供できない日々が続いたそうです。

「自分が誇りを持って出せる料理やワインを、お客様に提供したい」
その思いを捨てきれなかった日賀野さんは、新たに自身の納得のいくお店を作ることを決意しました。

そうして、物件を探し始めたのが神保町界隈でした。
「以前から食べ歩きが好きで、老舗の名店が多い淡路町によく足を運んでいました。必然的に、すぐそばにある神保町や小川町にも魅力を感じるようになっていましたね。このあたりは歴史ある街なのに、新しいものを受け入れてくれる風土がある。街並みも魅力的だったし、何より美味しいものへのこだわりが強い街だなと感じました。」

物件探しをする中で、日賀野さんがもっとも重視したのは、“一本裏”に佇む立地でした。
「恋人や大切な人と来店されるお客様は多い。大切な人と過ごす空間・雰囲気を、大事にしたいと思ったんです。コンセプトは『艶のあるお店』。それに合うのは、やっぱり大通りではなく“一本裏”だと。」
ようやく出会った今のお店は、大通りから路地を入り、さらに奥まった場所。天井高4メートルのゆったりした雰囲気も、理想的だったそう。

いろんな思いが込められてオープンした『ビストロ マチュリスタ』。日賀野さんには絶対に譲れないものがあると言います。
「いい素材を使う、しっかり手を掛ける。これだけは絶対に譲れないですね。空間も含めて、“そこにしかない店づくり”が大切だと思っています。そこにしかないからこそお客様に喜んでいただけるし、スタッフも誇りを持ってお客様をおもてなしできる。そのためにもメニュー作りや食材選びは、店舗の中で完結させるよう心掛けています。スピード感を持って、最良のものを提供する。それが、お店の個性に繋がると思っています。」

神田の印象については、こう語ってくれました。
「神田界隈にいる方は、気遣いがあり、振る舞いが素晴らしい方が多い。お酒の席ですしリラックスしていただきたいと思うのですが、逆にお客様の気遣いや心配りに驚かされることも多いです。お店にいらした際には、私たちが自信を持って揃えた食材やワインを、ぜひ気軽に楽しんでいただきたいですね。」

ライター:EDITORYスタッフ 久保彩

DATA
ビストロ マチュリスタ

ビストロ マチュリスタ

路地裏にある100種のワインと肉を楽しむ気軽なワイン食堂。看板商品の『ラムオールスターズ』は、ラムのタン・ステーキ・チョップを炭火で焼き、それぞれにぴったり合う塩やソースで味付けした逸品。ラムとの相性が良い、ピノ・ノワールや濃厚な赤ワインにも力を入れている。また、今年の3月には、お店から徒歩1分のところに、丹波地鶏を扱った「とりのほまれ」をオープン。生産者から丸鶏を仕入れ、お店で直接捌くこだわり様。各地の日本酒専門店を廻って厳選したお酒を揃えており、地鶏とのマリアージュを味わえる。 [ビストロ マチュリスタ営業時間] 月~金 18時~23時半/土・日・祝17時~23時

〒101-0052 東京都千代田区神田小川町3-14 第2万水ビル 1F
TEL : 050-8882-5774
URL : https://tabelog.com/tokyo/A1310/A131003/13199690/

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