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No.229

梅津紀子さん

店主
母と共につくり上げてきたお店を引き継ぎ、この先もお客さんに「美味しい」を届けていく。

大きな通りから路地に入ると、小川町満留賀があります。このお店を営んでいる梅津紀子さんに詳しくお話しを伺いました。

「小川町満留賀は、日本そばと釜飯をメインに提供している蕎麦処です。1965年に創業し、こちらも含めて、満留賀の看板を掲げてからは半世紀の年月が経ちます。お店は私と母の2人で切り盛りをしていて、母はもう80歳近くになります。母がこのお店で一生懸命働いている姿を見て育ったので、私も自然とお店の仕事を手伝うようになっていました」

路地の通りで満留賀の暖簾をみて、立ち止まるお客さんの光景がよく見られます。このお店にはどのようなお客さんが来店するのでしょうか?

「小さなお子さんからお年寄りまで、色んなお客さんがいらっしゃいます。神田界隈のお客さんはもちろん、海外から来てくれる方も多いですね。神保町周辺にはアウトドア用品を置いているお店が沢山あり、外国人の買い物客も多いです。よく買い物のあとにご飯を食べに、このお店に寄ってくれるのです。オーストラリアやスペインから訪れる旅行者の方がリピーターとして、毎年ご飯を食べにきてくれることもありますね。」

地域の方だけでなく、海外からのお客さんも数多く来店するといいます。ふだん、お店で働いていて嬉しかった経験はありますか?

「お客さんから『おいしかったよ』と言われるのが一番嬉しいです。あとは常連のお客さんと親しくなると、ふいに見たことのない笑顔を垣間見ることがあります。お客さんの知らなかった新しい一面を発見したときは、本当に嬉しく感じますね 」

来店するお客さんが満足する姿に、喜びを感じる梅津さん。お店で働いていて、一番大切にしていることは何かを聞いてみました。

「お客さんをお店に温かく迎い入れることです。お客さんへの対応は時代によって変わってきます。いまは自分のスペースをしっかり取りたい方や1人の時間を大切にしたい方が多くなってきていると感じています。そのためお客さんとコミュニケ―ションを取るときは、どちらかをしっかり見分けながらお客さんと会話するように意識しています」

居心地いいように終始、お客さんへの心遣いを欠かさないのがとても印象的です。最後に神田界隈とこれからどのように関わっていくのかを聞いてみました。

「母から受け継いだ味をどこまで守っていけるか分からないですが、この先もしっかりと引き継いでいきたいです。お客さんが『神田界隈に小川町満留賀という美味しいお店があったね』と時間が経っても覚えていてくれるようなお店を目指しています。神田界隈には老舗のお店が沢山ありますがみなさん、地域を盛り上げようというエネルギーが凄いですよね。私は母からのバトンを受け継いで、これからもお客さんの心に染みわたるような、忘れられない味を提供していきます」

 

ライター:EDITORY スタッフ 中嶋 智大(日本大学法学部)

DATA
小川町満留賀

小川町満留賀

1965年の歴史がある小川町満留賀では、国産そば粉を使用した蕎麦を提供している。そして蕎麦だけでなくて、釜飯やおにぎりなどもお客さんから人気だ。季節物のメニューもあり、何度訪れてもいろんな味を楽しむことができる。神田界隈の常連のお客さんや外国人客など、多くの人が小川町満留賀でランチを利用している。

〒101-0052 東京都千代田区神田小川町3丁目2
TEL : 03-3291-5255
URL : https://tabelog.com/tokyo/A1310/A131002/13068898/

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