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No.219

アネカワ ユウコさん

猫本専門 神保町にゃんこ堂 猫本担当
思わず立ち止まりたくなる書店

にゃんこ堂は、日本で唯一、猫にまつわる本を専門で扱っている本屋さんです。
有名な猫の童話、可愛らしい猫の写真集、猫柄の手ぬぐいやブックカバーなど、店内は猫でいっぱい。猫好きにはたまらない空間です。企画・運営を担当しているアネカワさんは、「思わず立ち止まりたくなる書店」をコンセプトに掲げ、ほぼすべての本の表紙が見えるように陳列しています。

「お客様は女性だけでなく、仕事帰りのサラリーマンや猫好きの男性もいらっしゃいます。入り口が普通の本屋なので入りやすいみたいですね。地方から新幹線で来てくれたり、最近では台湾や韓国の猫好きの方がわざわざ来てくださるケースもありますよ。」

にゃんこ堂は、アネカワさんの実家である姉川書店の一角を猫本コーナーにしたのが始まりでした。
「姉川書店は祖父の代から続いているお店で、私が幼い頃は賑わっていたのですが、出版不況ということもあり、うちのような町の小さな書店は年々お客様が減っていたんです。両親が還暦を迎え、もう店を畳もうかという話までしていましたが、最後にもう一度だけお客様が来てくれる華やかな本屋にしたい、と猫本コーナーを始めることにしました。」

猫本のほかに、旅本やヨガ本コーナーも候補に上がりましたが、書籍の種類が広くて深い理由から、猫本を選んだそう。
「にゃんこ堂をオープンした当初は、看板もなく近所の人にすら存在を知られていませんでした。Facebookページを開設してから、メディアの取材を受けたり、猫ブームの到来が重なって、徐々にお客様が増えていきました。最初は3棚分しかなかった猫本も、今では店内の8割を占めています。」

現在は、猫イベントや書籍の企画も手がけています。中には「ねこ検定」(日本出版販売)の企画や、「ファッションセンターしまむら」でにゃんこ堂アイテムの展開など、アネカワさんも全く予想していなかった仕事も増えているそうです。

神保町で生れ育ったアネカワさんに、街について聞いてみると、
「社会人になり神保町の実家を離れましたが、帰省するたびに新しいお店が増えていて、どんどん街が変わっていきました。昔からあるお店が、少しずつ減っているのが寂しいですね。神保町には、空きビルや空きテナントが多いのも気になっています。なんとか活用できないかと模索中です。」

今後の展望について聞いてみると、
「ネコノミクスとか猫ブームが盛り上がっている一方で、以前より保護猫や猫が住みやすい環境というのも注目されているので、人も猫も住みやすいハッピーな世の中にしていきたいです。」

ライター:EDITORYスタッフ 久保 彩

DATA
猫本専門 神保町にゃんこ堂

猫本専門 神保町にゃんこ堂

神保町交差点にある小さな本屋_姉川書店内の猫本専門店。常時600種類2000冊以上の猫本を置いている。店内の猫本はすべて立ち読み可能なので、じっくり読み比べてとっておきの一冊を探せる。また、猫本を購入すると、くまくら珠美ガハク作の「オリジナルブックカバー」がもれなく付いてくる。 [営業時間] 平日 10時~21時/土・祝11時~18時/日曜 定休日

〒101-0051 東京都千代田区神田神保町2-2 姉川書店内
TEL : 03-3263-5755
URL : http://nyankodo.jp URL : https://www.facebook.com/nekobon.nyankodo

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