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No.224

羽田ゆみ子さん

あめにてぃCAFE・オーナー
「地域に開かれた場所」を通じて、話し合いや社会問題に取り組む活動を行なう

笑顔がとても印象的な羽田さんは、長野県出身です。羽田さんが営む、あめにていCAFEは、出版社と併設されています。ほかにも古書店や建築が加わり、3社の合同でお店が作られています。

完成したのは1年前です。お店の内装は新しく、自然の材料を使用した机やイスからは心地いい木の匂いがして、とても落ち着くスペースになっていました。なぜ出版社にカフェを併設したのでしょうか?

「通常の出版社だと事務所のなかで編集作業をして、一冊の本を作り上げます。そして出来上がった本は書店さんに渡すイメージですよね。でも私は本を作る過程の打ち合わせなどで、人との繋がりがあった方が面白いと思いました」

また、カフェでいろんな人と知り合うのは自分自身がお店を経営していて、本当に面白いと感じるといいます。当たり前のように思えますが、人とひとが繋がることができるのは「場所」があるからです。

羽田さんが大学生のときには、日本で水俣病の問題が大きな社会問題になりました。この問題がキッカケになって、現在でも環境問題や社会問題について取り組んでいるといいます。

そのため、あめにてぃCAFEでは羽田さんが講師を招いて、社会問題や歴史に関するセミナーを開いています。では、なぜセミナーを開くのでしょうか。

「行なう理由は現代社会での課題を考えるためです。市民の1人ひとりが、どの方向に進んでいくかを考えることが大切だと思います。このカフェに訪れる人に聞いて情報を集めたり、議論もします。他の人と話しているなかで、解決策が見えてくることもあると思うので、色んな人が議論できる機会は必要です」

最後に神田地区で今後取り組んでみたいことをお聞きしました。

「このお店がこの場所に出来たのは1年前のことなので、もっと周りのお店や住んでいる人と関わり合いたいです。周辺の大学で行なわれる学園祭と地域の住民が協力して、ジャズフェスティバルみたいな地域でのイベントが行なえたらいいですね。これからは昔から神田地区に住んでいる方や、学生との交流を増やして地域のつながりを深めていきたいです」

あめにてぃCAFEを地域のひとたちに開かれた場所にしたいと、いわれていたのが印象的でした。ここに訪れるお客さんと一緒に、フリーマーケットや勉強会をやっていきたいといいます。今後、地域の方が交流できるカフェや空間が神田地区に増えていったら、とても面白いのではないでしょうか。

 

 

日本大学法学部 中嶋 智大

DATA
あめにてぃCAFE

あめにてぃCAFE

アメニティは、快適な暮らしや心地よい環境という意味。建築のビオクラフトは「みんなが元気に暮らせる家づくり」を。上田のブックカフェ、まるさんかくしかく堂はカルチャーを通じてゆったりした時間を。出版社の梨の木舎は、NONUKES NOWAR、アジアの人々との共存を。それぞれのフィールドでやってきた3社がたまたま出会うことで完成した空間である。ここではコーヒーと本と建築のさまざまな出会いを楽しむことができる。

〒101-0061 東京都千代田区三崎町2-2-12エコービル1F 梨の木舎内
TEL : 03-6256-9517
URL : http://amenitycafe.nashinoki-sha.com/

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