2014.11.19 Wed

「TOKYO LOCAL」エリアを盛り上げる人はどんな人?

11月12日(水)第3回目の「TOKYO LOCAL THINKING」が今回も事務局であるEDITORYにて開催されました。

前回出た意見やアイデアの中には、「神田がどういう街なのか外からはよくわからない」「面白いコンテンツはあるのにPRされていないこともまだある」といった意見も多く、それを踏まえて今回は「人」を知り、「地域」を知ることを実感する時間となりました。

今回はディスカッションに入る前に、「TOKYO LOCAL THINKERS」(プロジェクト賛同メンバー)2組によるレポートが行われました。

地域性や店のつくりを重視して飲食店の企画を行う株式会社バルニバービの佐藤社長と中島さんによる、世界中から豊かな街と評判のアメリカ・オレゴン州ポートランドに訪れた模様をレポート、「生きづらさ」に焦点を当てたWebマガジン「プラスハンディキャップ」佐々木編集長が、10月に韓国インチョンで行われていたアジア大会に、シッティングバレーボール日本代表として参加したアジアパラリンピックについてのレポート。

この貴重な2つのレポートから今回のTHINKINGは始まります。

バルニバービ 佐藤社長

佐藤代表は、この街に訪れることになって、実際にその風景や人の流れ、仕組みを見ることで「自分のしたいままに生きる」「生々しく血が通っている」といったことを普通にやっている街だということに感動されたと私達に強く語りかけました。途中からマイクをバトンタッチして、中島さんが写真のスライドを流しながらポートランドのユニークな街並みとその地産地消の仕組みを紹介してくださいました。

ゴミを圧縮する機能をもったゴミ箱や、廃材を利用したデザインのアートスペースやレンタルスペース。街中にちりばめられたアート作品。飲食ができる映画館や、カフェが併設されたランドリーなど、自由な発想で日常を面白い工夫をしているポートランドの様子でした。自販機が無く、30分くらいのちょっとした時間でもカフェで過ごすような心のゆとりが自然と生まれてくる街。面で暮らしを楽しむ、というこの感覚は今までの「TOKYO LOCAL」エリアにもあったものかもしれないし、これからの「TOKYO LOCAL」エリアにも忘れず馴染ませていきたい感覚です。

上がった質問の中には、これだけ進んだ町づくりの「キーパーソン」は誰だったのかというものがありました。これはオレゴン州の市長さんだったそうです。高速道路を諦めさせて路面電車を通したり、行政が動かないとならない部分で積極的だったといいます。それに、地域の住民がしっかりついていったというところが重要です。

カフェがSocietyであることの面白さについても触れていただき、それを目指されているバルニバービさんの店舗自身も、まだ足りていないと佐藤代表はおっしゃいました。新しい店舗などをきっかけにその実現を目指すという言葉に、多くの共感がありました。

プラスハンディキャップ 佐々木編集長

2組目の佐々木編集長は生まれつき両手と右足に障がいを抱えていながらも健常者に近い世界で生きてきた経歴があり、そこから「生きづらさ」を抱える多くの人と社会側の認識に大きな隔たりがあることに気づいていました。そして、現在はWebサイト「プラスハンディキャップ」の編集長としてそのギャップを埋めていく役割を果たそうとされています。佐々木編集長が参加された競技は「シッティングバレー」という競技で、常に臀部の一部を床に付けたまま行うバレーに近い競技です。パラリンピック競技は平均年齢が若干高くなるため、30代の佐々木編集長はまだ若手選手だそうです。

現在、アジアはどこの国もバリアフリーっぽくはなっていると言う佐々木編集長。インチョンでもそれを感じたそうです。東洋の「障がい」への考え方は「あなたの身体に障がいがあるから障がい」であるのに対し、西洋は「障がいを生んでしまう社会がわるい」というものであることにも触れていただきました。それでも、日本で障がいを持っている方は世界的に見れば国の豊かさとして見たときにまだ恵まれている、と佐々木編集長は言います。装具ひとつ見ても、他の国の選手は添え木ひとつということもあるそうです。

神田・神保町が大好きで、神保町を仕事場とする佐々木編集長ですが、ここは「障がい者不在」の街だといいます。まず、地下鉄の駅が優しくない。お洒落なお店は小さくて入れない。もっと言えば、会場となっているEDITORYもバリアフリーではありません。前回の「TOKYO LOCAL THINKING」でも女性や子どもに対してなど、さまざまな意見が出ていたのにも関わらず「障がい者」という言葉は出てきませんでした。障がい者が来れる街なのか、来れない街なのかだけでその街を判断することに賛成はしないけれども、そのことについて考えたのか考えていないのかには大きな違いがあるといいます。そこまで考えが及んでいない、ということは「ダサい」と言われかねない時代となってきています。

会場からは「佐々木編集長から見て、障がいを持っている方に優しい街はありますか」という質問がでました。これに対しては「無いと思います」という返答でした。駅や電車というストレスを避けたいと思う方は田舎のほうに住むことが多いといいます。東京の街はダンジョンのように難しく、パラリンピックが東京で行われるのを機にそれぞれの街が勝負すると面白いのではないかという意見をおっしゃってくださいました。

「TOKYO LOCAL PEOPLE」エリアを盛り上げる人はどんな人?のディスカッション&プレゼンテーションタイムでは、今回も6チームに分かれていただきました。

各チーム毎にこのエリアで活躍されている「TOKYO LOCAL PEOPLE」を選出していただき、その理由と、こんな人がいてくれたら、もっと「TOKYO LOCAL」は面白くなる、という意見や提案を出していただきました。ここでは、各チームから出た「こういう人がいたら「TOKYO LOCAL」エリアは盛り上がる話や提案や人(個人名は除き)ご紹介します。

Aチーム

Aチーム「新しい視点」

①地元の人以外でこの街に関わっていきたいと思う人
②神田エリアでなくてもいいようなことをやりながらも、なぜかそこで面白いことをやっている人
このような人たちがくることで、この街に長く居る人に良い意味で刺激をくれるのでは。

 

Bチーム

Bチーム「街をよく知っている人」

学生や、イベントの仕掛人などたくさんの方をさまざまな領域から挙げてくださいました。宅配員の方に聞いてみると面白い「PEOPLE」がでてくるのでは?というユニークな意見も。

Cチーム

Cチーム「新しい視点で、横断的に、破天荒に」

このエリアに新しく住んで働いて、かつ色々な人を繋ぐ事ができる場を作れるような方。
さまざまな領域を横断的に展開させられる人が必要という意見でした。

Dチーム

Dチーム「若く、新旧を大切にできる人」

①この街オリジナルの保育園や子育て施設の運営をしている人
②この街が好きな大学生

これからの「TOKYO LOCAL」エリアを考える上で、子どもたちと向き合っている場所や人はキーパーソンだという意見がでました。また、この街が好きで、アルバイトしている学生も挙げていただきました。「新しいものを受け入れながらも昔ながらの人のつながりを大切に」というTOKYO LOCALの価値観の原点になるような場所、お店を背景に、人を紹介できると面白そうという意見でした。

Eチーム

Eチーム「企業の持っているパワーを面白く」

集まった企業が持っているエネルギーは街に大きく影響を与えると考え、外からは見えないけれど企業の中から元気のある人を取り上げたいという意見でした。

 

Fチーム

Fチーム「業界や海外では有名な、少し風変わりな人」

海外への情報発信によって業界内で有名な方や、日本の文化を発信する外国から来た方などを挙げてもらいました。また、この地域にゆかりのある芸能人の方や、ミスコンの学生さんといった人も影響力を持って、この街をうまくPRしてくれるという意見もでました。

 

 

今回挙げていただいた「TOKYO LOCAL PEOPLE」は40人近く。Webコンテンツ「TOKYO LOCAL PEOPLE」に活用させていただき、よりこの「TOKYO LOCAL」エリアが「人」を通して、外からも中からも面白さの伝わる地域を発信するコンテンツにしていきます。

文:水谷冬妃(EDITORY神保町 学生スタッフ)

 

Tokyo Local Thinkingの様子4Tokyo Local Thinkingの様子5

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